Meridian Explorer 2とfoobar2000を使ってMQA音源ファイルを再生できるようになりましたので、普通のPCMとMQAの音質を比較評価してみました。
・評価用音源
MQA音源ファイルとしては、以下のアルバムのファイルを使います。
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ザ・ベスト・オブ・マエストロ~アビイ・ロード・スタジオ新リマスターによる
MQA Studio 96kHz 24bit
比較用の音源としてPCM 96kHz 24bitのFLACファイルで同じ音源からのものを使います。
いずれもe-onkyoからダウンロードしたファイルです。
・再生環境
プレーヤー: WindowsノートPC上のfoobar2000
DAC:Meridiann Explorer 2
ノートPCとDACはUSBケーブルで接続します。
Explorer 2のライン出力をAITのDAC/プリ/パワー一体型アンプのプリ入力(アンバランス)に接続します。
スピーカー:音工房ZのZ700-FE108-Sol
・音質比較結果
曲によってはPCMとMQAの差があまりわからないものもありましたが、全体的にMQAのほうが音の輪郭がくっきりしてフォーカスが合った感じです。また、PCMに比べてMQAのほうが楽器の音の余韻が良く聞こえ、オーケストラの音が立体的に感じられました。
曲名 | PCM(FLAC 96kHz 24bit) | MQA (96kHz 24bit) |
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク | 音の輪郭がボケた感じ | 音のエッジが立った感じ |
モーツァルト/交響曲#40 | ・フォーカスが甘い
・楽器の分離が悪い |
強奏部でややうるさい |
ヴィヴァルディ/四季 | 楽器の分離は良い | ・ヴァイオリンの音が滑らか、つややか
・楽器の周辺の余韻が良く聞こえる ・音像がやや立体的 |
ワーグナー/ローエングリン 第3幕前奏曲 | MQAとの差が少ない | ・金管楽器の厚み、力強さがある
・木管楽器の柔らかさが良い ・ヴァイオリンの滑らかさが良い |
チャイコフスキー/交響曲#5 | 音像が膨らんだ感じ | ・音のエッジがシャープ
・音の分離が良い |
チャイコフスキー/白鳥の湖 | 全体的にフォーカスが甘い | ・ヴァイオリンがしなやか
・低弦は力強い |
ラデツキー行進曲 | ・ヴァイオリンの音にもう少ししなやかさが欲しい
・音が平面的 ・全体にやかましい |
・音像が立体的、厚みがある |
トリッチ・トラッチ・ポルカ | ・音像が奥に引っ込んだ感じ
・ソフトタッチな音 |
・ヴァイオリンの松ヤニが飛び散るような感じが良く出ている
・打楽器がクリア |
ローマの松 | 音のフォーカスが甘い | ・フォーカスが合った感じ
・オーケストラが立体的、奥行きが感じられる |
アルルの女 | 音のフォーカスが甘く、音がやや混濁する | ・弦楽器のしなやかさ、つやがある
・フォーカスが合った感じ |
カルメン前奏曲 | 全体的にソフトフォーカス | ヴァイオリンの音に切れがある |
タイスの瞑想曲 | ・ヴァイオリン独奏はソフトな感じ
・強奏部でノイズっぽい |
・ヴァイオリン独奏はやや乾いた感じ
・弦楽器合奏に厚みがある |
ベートーヴェン/交響曲#9 | MQAとあまり差が感じられない | PCMとの差があまりはっきりしない |