こんにちは、ポワロです。
2022年5月12日放送の「カンブリア宮殿」では、家具メーカー3代目で株式会社リビングハウス社長の北村甲介(きたむらこうすけ)さんが紹介されます。
家具販売業界ではこれまでニトリが一人勝ちと言われてきましたが、現在はリビングハウスが最も勢いがある企業と言われているそうです。
このリビングハウスを急成長させてきた北村甲介さんについて、その成功の理由や経歴などについて興味を持ち、調べてみました。
北村甲介さんがリビングハウスを成功させた理由
株式会社リビングハウスの歴史は、北村甲介さんの祖父が1942年に家具製造・卸の個人営業を始めたのが原点です。
1954年、大阪市浪速区で共栄洋家具株式会社を設立し、大阪市西区南堀江の家具問屋商店街にショールームを開設して製造・卸業の他に小売りにも進出しました。
1976年に社名を「共栄家具株式会社」に変更、2000年には「株式会社リビングハウス」に改名しています。
北村甲介さんは、2代目の父の後を継いで、2010年リビングハウスの社長に就任しました。
当時のリビングハウスはまだ3店舗しかなかったのですが、2022年現在30店舗にまで増やすことができています。
このようにリビングハウスを大きく成長させることができた理由について、整理してみました。
社長としての個々の施策の結果といえるのでしょうが、その原動力となっていたのは以下のような北村甲介さんの考え方ではないでしょうか。
・自分の個性を生かして人生を切り開いていきたいという思いを企業経営でも行っている。
・他と一緒というのが嫌いで、オンリーワンのほうがいいと思っている。
そのような考えに基づいて、リビングハウスを創業80年の老舗でありながら、どんどんと新しいことに挑戦し続け、インテリア家具業界に革新を起こし続けているベンチャー企業に生まれ変わらせたのです。
その結果、他の会社とあまり似ていない、業界の中でちょっと変わった会社に仕上げたことが成長の理由の一つでしょう。
もう一つは、家業を継ぐ前は家具業界に興味はなかったこともあって、斬新で柔軟な考え方ができているのも良かったのではないでしょうか。
北村甲介社長の経歴
北村甲介さんは1977年生まれ、大阪市の出身です。
小学校時代は野球が好きで、勉強もそこそこできたそうです。
地元の公立中学は当時、男子の髪型が丸刈りで、それがどうしても嫌で私立中学を受験しました。
第一志望の同志社香里中は不合格で、奈良県の新設校だった西大和学園中に進学。
高校もエスカレーターで入学できる西大和学園高校に入学し、野球部を高3の夏まで続けました。
慶應義塾大学商学部に推薦で入学した北村甲介さんは、東京で楽しい時間を過ごしたそうです。
就職時には、大企業には行きたくないと思っていたのですが、その理由が北村甲介さんらしさを良く表しています。
・東京で働きたかった。大企業に入社したら、どこの地域に行くかわからず、刺激の少ない地方都市で住むことは自分の中で想像できなかった。
・大人数の歯車になりたくなかった。
・すごい暑がりで、スーツを毎日着て仕事をするのは信じられないと思った。
もちろん、その時点で家業を継ぐという選択肢は全く考えていなかったそうです。
中小のベンチャー企業に絞って就活をし、アパレルや出版をやっている社員100人ほどの会社に就職しましたが、今でいうブラック企業であることがわかり、1年で退職。
その頃、「家業を継ぐ」という選択肢が頭に浮かび、父親に相談したところ、「日本ではまだまだ伸びしろが大きい仕事だと思う」と言われたこともあり、家具業界に入ることになりました。
入社する前に、父親にミラノの大規模な家具展示会に一緒に連れて行ってもらい、衝撃を受けました。
そして、日本の家具業界は欧州に大きく遅れていて、父が言うように伸びしろは大きいと実感したのです。
リビングハウスに入る前に、北村甲介さんは取引のあったデンマークの家具会社の日本法人で、配送業務を経験しました。
2トントラックで家具をお客さんの自宅に届け、組み立て、配置する仕事でした。
このとき、お客さんが笑顔になるのを見るのが、この仕事のやりがいであることに気付いたのです。
26歳のときに、リビングハウスに入社し、いくつかの店の店長を経験した後、33歳でリビングハウスの社長に就任しました。
社長に就任してからは、オリジナル商品の拡大に取り組み、他社との差別化をはかりました。
お客さんの注文を聞いてから、1つずつ製造を発注したり、欧州のブランド家具の独占販売契約をしたりして、オリジナル商品を増やしていったのです。
リビングハウスとニトリとの違い
家具販売業界ではニトリが一強で、廃業に追い込まれた家具店も多いのですが、ニトリに対してリビングハウスの独自性としてはどんなことがあるでしょうか。
一つは、家具だけでなく、部屋全体をコーディネイトして販売していることです。
また、お客さんのニーズが多い場合には、その声を反映した新製品を開発することもあるそうで、もともとメーカーという強みを生かしていると思います。
その他にも、店舗のスペースで英会話教室を開いているところもあったり、地方の家具屋さんの立て直しに協力したり等、ベンチャー企業のように新しいチャレンジを続けています。
まとめ
今回は、家具業界で今一番勢いがあるというリビングハウスの北村甲介社長の経歴や会社を成長させた理由などについて調べてみました。
他と一緒なのは嫌、という北村甲介さんの社長としての経営手腕はユニークで注目に値すると思います。
リビングハウスが家具業界を引っ張っていって、業界全体の発展につながれば良いのにと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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