こんにちは、ポワロです。
2月13日のTBS「情熱大陸」に「葉っぱ切り絵」作家のリト(lito)さんが出演します。
リトさんは『葉っぱ切り絵』という新たなアートを創造し、ほぼ毎日一作品を発表しています。
SNSのフォロワー数は既に40万人を超えています。
今回は、リトさんの経歴や家族、葉っぱ切り絵というアートがどのようにして誕生したのかや人気の秘密について調べてみました。
リト(lito)さんの経歴や家族
リト(lito)さんの本名は橋本賢治。
1986年(昭和61年)神奈川県生まれで、横浜市保土ヶ谷区在住です。
子供の頃は外で遊ぶより家の中が好きで、弟とごっこ遊びやゲームをしていたそうです。
理系科目は苦手で、文系科目が得意、一番嫌いなのが体育でした。
図工は正解がないので好きだったそうです。
中学での部活はゆるめの卓球部でしたが、高校、大学では部活はせず、友達とゲームにのめり込んでいたようです。
大学を卒業後、寿司屋に就職しましたが、臨機応変な対応が難しく、仕事の優先順位をつけるのが苦手で上手くできなかったそうです。
回転寿司部門というさらに臨機応変な対応が求められる職場に異動になったリトさんは、パニックになって7年間勤めた寿司屋を退職しました。
その後、和菓子屋に店長候補として転職しましたが、自分なりに頑張ってはいるのですが、うまくできずに叱られてばかりでした。
ネットで調べて、自分が発達障害だと確信したリトさんは、病院で検査してもらいADHD(注意欠如多動性障害)と診断され、障害者手帳をもらうことができました。
ADHDの診断を理由に和菓子屋を辞め、障害者雇用してもらえる就職先を探しましたが、あまりの求人数の少なさに絶望し、サラリーマン以外の働き方を探し始めることになったのです。
その後試行錯誤しながらツイッターやインスタに作品を投稿し続け、葉っぱ切り絵の作品でバズらせることができ、フォロワーもどんどん増えていきました。
そして、最初の目標だった作品集の本をだしたり、個展をやることも実現できたのです。
ちなみに、リトというニックネームはやっていたゲームのアカウント名の中から取ってきたものだそうです。
リトさんが投稿した作品にはお母さんがコメントをくれるそうです。
最近では、リトさんとお母さんとのコラボ作品制作も始まったりしていますね。
「葉っぱ切り絵コレクション いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界」
リト(lito)さんの発達障害と葉っぱ切り絵の誕生
リトさんが診断されたADHDというのは発達障害の一種です。
発達障害というのは、生まれつき見られる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態のことで、原因はまだよくわかっていません。
発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)等が含まれます。
自閉スペクトラム症
言葉の発達が遅い、こだわりが強い、集団活動が苦手、自分の興味のあることばかりを話す、自分の興味のあることには毎日何時間でも熱中する、初めてのことや決まっていたことが変更されることは苦手、といった特性があります。
就職してから、仕事が臨機応変にこなせないことや対人関係に悩んだりする人もいます。
注意欠如・多動性障害(ADHD)
子供の多動性・衝動性は、落ち着きがない、席を離れる、おとなしく遊ぶことができない、順番を待つのが苦手等の症状が見られます。
不注意の症状は、ミスが多い、課題や遊びに集中し続けることができない、話しかけられても聞いていないように見える、やるべきことを最後までやり遂げない、作業の段取りが苦手、整理整頓が苦手、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあげられます。
学習障害(LD)
全般的な知的発達は問題なくても、読む、書く、計算するなどの特定の事だけが難しい状態を指します。
リトさんのプロフィールを見ると、自閉スペクトラム症とADHDの特性の両方が見られるように思います。
リトさんは、発達障害の診断を受けてから、普通になろうとするのが一番無駄なことであると悟ったのです。
そして、「自分の興味のあることには毎日何時間でも熱中する」という点をうまく長所とすることでアーティストになれると考え、試行錯誤した結果、葉っぱ切り絵というアートを生み出すことができたのでしょう。
リト(lito)さんの葉っぱ切り絵人気の秘密
リトさんは、葉っぱ切り絵で、あまりかわいい動物などを最初はやりたくなかったそうです。
でも、自分が好きで描きたいと思ったものより、可愛いキャラクターの絵柄のほうが圧倒的に人気があったことから、方向を修正したのです。
それによって多くの人が癒され、ファンとなってくれたのだと思います。
やはり、ユーザー目線で考えることが大切で、せっかく苦労して作っても誰も喜んでくれないのでは自己満足だけで終わってしまいます。
リトさんは、今後は日本だけでなく、海外のファンとも交流したいと考えています。
海外と言えば、スペインの切り絵アーティストとして有名なロレンゾさん(Lorenzo Manuel Duran)が葉っぱ切り絵の作品を作っています。
ロレンゾさんの葉っぱ切り絵アート作品の写真を見ると、立体的な(厚みのある)ものもあります。
海外のファンとの交流によって、リトさんの作品が今後どのように進化していくのか、気になるところです。
まとめ
今回は、リト(lito)さんの経歴や家族、葉っぱ切り絵を始めることになったいきさつや葉っぱ切り絵の人気の秘密等について調べてみました。
発達障害の特性を持つ人が普通になろうとするのは難しい面が多いです。
将来、医学や技術の進歩によって、発達障害を治療できるような時代が来るかもしれませんが、現時点では発達障害の特性をうまく生かせる仕事をしていければ道は開けるということをリトさんが示してくれたと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。