こんにちは、ポワロです。
8月15日の「情熱大陸」で、線香花火職人の筒井良太さんが紹介されます。
日本の線香花火は江戸時代から300年の伝統がありますが、今では日本国内で生産しているところはほとんどありません。
今回は国産の線香花火作りの伝統を受け継いでいる筒井良太さんについて調べてみました。
筒井良太(線香花火職人)さんのプロフィール
筒井良太さんの略歴は以下のとおりです。
1973年(昭和48年)「筒井時正玩具花火製造所」2代目筒井正穂さんと勝子さんの長男として福岡県みやま市に生まれる。
1991年(平成3年)愛知県の自動車メーカーに就職。
1992年(平成4年)花火製造所「隅本火工」にて修行開始。
1995年(平成7年)実家に戻り、3代目として後を継ぐ。
2010年(平成22年)3代目筒井時正を襲名。
筒井良太さんの兄弟は、弟の研氏さんと妹の利華さんの三人。
子供の頃、花火工場は三人兄弟の遊び場だったものの、後を継ぐ気はなかったといいます。
しかし、高校の時に、本家の長男ということもあって、後を継ぐ覚悟を決めたそうです。
それでも一度はサラリーマンを経験したくて、高校卒業後自動車メーカーに就職したんですね。
家業を継ぐという形で仕事を選ぶというのは、その家業の伝統を受け継ぐことになるので、若い頃はプレッシャーを感じたり、家業意外の好きな仕事をしたいという気持ちになりがちだと思います。
しかし、筒井良太さんが家業を継ぐ決心をしてくれたおかげで、日本の線香花火作りが途絶えなかったわけです。
というのは、藁を使って作る「スボ手牡丹」という関西を中心に広がった線香花火を作れるのは、この筒井良太さんのところしかなくなっているからなんです。
私が小学生くらいの頃(今から50年以上も前)、近所の駄菓子屋で花火を買ってきて遊んでいましたが、その頃の花火はまだ国産のものだったと思います。
いくつかの種類の花火を買っていましたが、いつも最後に火を着けるのは線香花火だったような記憶があります。
線香花火が燃え尽きると、花火遊びも終わりということで、何となく寂しいような気持ちになりました。
1970年代半ば頃から、中国産の安い線香花火が入ってくるようになり、国産品は徐々に衰退し、現在のような状況になってしまったんです。
筒井良太(線香花火職人)さんの妻、子供
愛知県の自動車メーカーを辞めて福岡に戻った筒井良太さんは、妻の今日子さんと出会い、24歳で結婚しました。今では男3人、女1人の子供たちの父となっています。
花火作りは手作業なので、人手が必要なんですね。
妻の今日子さんも義母の勝子さんから花火作りを習って、戦力として活躍しています。
家族と職人さんとが力を合わせて花火作りを受け継いでいくのですが、職人さんを応募しても辞めていく人が多く、若い職人さんが育たないようです。
確かに、若い人は仕事を覚えるのは早いのですが、地道な作業を根気強くやっていくのは難しいと感じるのかもしれません。
時代そのものが、昭和の頃と令和では違いますからね。
私の子供の頃は、パソコンもインターネットもスマホもなかったですし、世の中の変化が今と比べるとゆっくりしていたと思います。
仕事だけでなく生活自体がアナログでしたから、紙に手書きをするのが普通でしたが、今では、スマホでLINEしたりする機会のほうが多いです。
そのような時代の変化の中で、伝統的な技を受け継ぎながら、新しいチャレンジをしていくことが求められているんですね。
筒井良太(線香花火職人)さんの年収は?
筒井良太さんは職人さんでもありますが、事業経営者でもあるわけです。
ですので、サラリーマンのように月収いくらとか、年収いくらとかは決められないと思います。
事業として儲かった中から従業員に支払いをし、自分の報酬を受け取ることになりますので、報酬をいくらに設定するかは自分で変えられてしまうからです。
筒井良太さんが作る線香花火は、天然の素材を使っているので、ワインのように年月が経つと熟成するといいます。
線香花火は、火をつけてから時間の経過ととともに燃え方が「つぼみ」、「ぼたん」、「松葉」、「散り菊」と変化していきます。
気象条件によっても燃え方が違います。
このように、線香花火は作るのも奥が深いし、燃やすのも奥が深いのですね。
その伝統を伝えていくことこそが重要で、筒井良太さんの使命でもあるのだと思います。
線香花火の場合、子供のおもちゃだと考えると、安い中国製でも受け入れられてしまっているのですが、筒井良太さんのところでは高級ブランド品のような花火で差別化を図っています。
注文はたくさんあるのですが、製造できる量に限りがあるということですので、もっとたくさん作れるように工夫をしていってもらえたら嬉しいと思います。
まとめ
- 筒井良太さんは1973年福岡県生まれ。サラリーマンを経て、筒井時正玩具花火製造所3代目として後を継ぎました。
- 筒井良太さんは妻の今日子さんと24歳で結婚し、今では三男、一女の父です。
- 筒井良太さんの年収については経営者でもあり、不明ですが、高級品でも売れるというブランド力はすばらしいと思います。
線香花火を伝統工芸品のようによみがえらせた筒井良太さんの今後の一層のご活躍を期待したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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