別の記事で、JS PC AudioのシステムエンハンサSE2-BPの効果があまり感じられないと書きました。
オーディオ用スイッチング・ハブ HFS1000とSE2-BPとを適当な電線で接続しただけだったので、効果がなかったのかもしれません。
また、HFS1000はオーディオ用のスイッチング・ハブで、かなりノイズ対策がされているので、効果が出にくい可能性も考えられます。
今回は、以下の方法を試してみて、効果があるかどうかを調べました。
(1)接続ケーブルをJS PC Audioの純正ケーブルに変える。
(2)SE2-BPの接続相手先をスイッチング・ハブではなく、ネットワーク・トランスポートの空きUSB端子としてみる。
(3)SE2-BPを AITのDACプリパワー一体型アンプのアースに接続してみる。
・接続ケーブルの選定
JS PC Audioの純正アースケーブルBPC-02を使います。
ケーブル長さが0.8mで片側がUSB(A)コネクタのタイプを1本、ケーブル長さが1.0mで片側がXLRメスのタイプを2本購入しました。
・SE2-BPをネットワークトランスポートsMS-200の空きUSB端子に接続した場合
もともとsMS-200の空きUSB端子にはJS PC AudioのUSBターミネーターUTX1が挿してありましたので、これを取り外して代わりにSE2-BPをアースケーブルBPC-02で接続してみました。
まず、最初にSE2-BPを接続しない状態で聴いてみると、全体に音の輪郭がボケた感じがします。
次にSE2-BPを接続してみました。明らかにS/Nが向上し、鮮明になり、力強さが出てきます。
sMS-200に接続したUSBハードディスクの音源を聴いた印象は、フォーカスが合った感じでクリアな音ですが、バイオリンの音はもう少し柔らかさがあっても良いような気がします。
NASのRock Disc Nextに保存した音源を再生した場合は、もう少し弦楽器の音にしなやかさが出るような感じです。
ここで、もともとのUSBターミネーターUTX1をsMS-200の空きUSB端子に接続した状態に戻してみます。
SE2-BPのときに比べると、USBターミネーターUTX1のほうがノイズ感は少ない感じですが、どちらが良いかは微妙なところです。
sMS-200の空きUSB端子にはUSBターミネーターを接続したままにしておくことにします。
・AITのDACプリパワー一体型アンプのアースに接続した場合
AITのDACプリパワー一体型アンプにはDAC出力コネクタ(XLRオス)があります。
このXLRコネクタの1番ピンがシールドアースに接続されているので、JS PC Audioの純正アースケーブルBPC-02のXLRメスコネクタをアンプのDAC出力コネクタに接続し、反対側の端子をSE2-BPに接続します。
アンプのDAC出力はLとRの2つのコネクタがあります。
最初はR側だけSE2-BPと接続してみました。
すると、明らかにこちらのほうが良いじゃないですか!
楽器の音がさらに滑らかになり、オーケストラの音に厚み、奥行きが出ます。
全体に一段とクリアで力強くなり、しかも音の滑らかさ、弦楽器のつやが出てきて、聴いていて心地良さがあります。
そこで、RとLの両方をSE2-BPの端子にパラレル接続してみました。
R側だけのときと比べて大きな変化はありませんが、悪くもならないので、この状態をこれまでのベストとして、このままでしばらく様子を見ることにしました。
これで、やっとSE2-BPの効果を実感することができました。