・HFS1000とSE2-BP
以前のブログ記事で現在のシステム機器を紹介しました。
その中で、とりあえず導入はしたものの、まだちゃんと評価できていないものがあります。それは、システムエンハンサSE2-BPです。
仮想アース システムエンハンサ SE2-BPはいろいろな雑誌やWebサイトで、効果がかなりあったという報告が書かれています。
私も自宅システムにおいて、オーディオ用スイッチング・ハブ HFS1000(既に生産中止のようです)とシステムエンハンサSE2-BPを接続して使用していますが、導入したときからあまり効果が感じられないんです。
効果があったという記事が多いんですが、何故私の自宅システムでは効果があまり感じられないのでしょうか?
・そもそもシステムエンハンサとは何なの?
メーカーのサイトを見てもシステムエンハンサの原理や効果について、はっきり書かれていないように思います。システムエンハンサには、(ノイズ吸収+USBターミネータ+仮想アース)の機能があるのではないかという仮説を立てているサイトがありましたが、真偽のほどは不明ですね。
・SE2-BPの効果が感じられない理由を推測
①オーディオ用スイッチング・ハブ自体かなりノイズ対策がされているため
もともとHFS1000はアナログ電源を内蔵し、銅板によるシールド等かなりノイズ対策を考慮した設計になっています。もともとのノイズレベルが低いので、システムエンハンサを接続しても、そのノイズ吸収効果がわかりにくいのではないでしょうか。
②接続ケーブルが適切でない
HFS1000とSE2-BPの接続ケーブルによって効果がかなり違うという記事を見かけます。JS PC Audioから専用ケーブルも発売されているのですが、とりあえず在り合わせの20芯の撚線ケーブルに圧着端子を付けたものを作って接続しています。これがあまり良くないのかもしれません。
③接続相手先が効果の少ないところだった
現状のシステム構成の中で、スイッチング・ハブはネットワーク・トランスポートとLANケーブルで接続されています。しかし、ノイズ対策の効果として大きい箇所が他にあるとすると、スイッチング・ハブに対策してもシステム全体としては、あまり効果がないのかもしれません。
④現在のシステムが比較的ノイズに強い状態になっている(ノイズ対策がされている)
使用しているAITのDACプリパワー一体型アンプは差動アンプ構成になっており、スピーカー出力も差動で出力されるため、マイナス側がアースに接続されていません。従って、仮想アースの効果が出にくいのではないかとも考えられます。
・SE2-BPの効果を確認するための今後の進め方
(1)接続ケーブルをJS PC Audioの純正ケーブルに変えてみる。
(2)接続相手先は、ネットワーク・トランスポートの空きUSB端子やNASの空きUSB端子としてみる。
(3)(2)で効果がなかった場合、AITのDACプリパワー一体型アンプのシャーシアースに接続してみる。
(4)(2)、(3)とも効果がなかった場合、アンプのスピーカー端子マイナス側に接続してみる。これで効果があれば、左右チャンネル1台ずつSE2-BPを接続してみる。
(1)~(3)について試してみた記事はこちらです。