こんにちは、ポワロです。
10月18日のNHK総合「逆転人生」に小柄女性服ブランドCOHINAディレクターの田中絢子(たなか あやこ)さんが出演します。
COHINA(コヒナ)というブランドは田中絢子さん自身が小柄なため、着たい服があってもサイズが合わずに残念な思いをしていたという体験から生まれたアパレルブランドです。
今回は、田中絢子さんがCOHINAブランドを大躍進させた秘密や経歴とプロフィールなどについて調べてみました。
田中絢子さんが小柄女性服ブランドCOHINAを成功させた秘密とは?
COHINAは身長が155cm以下の女性に特化したアパレルブランドで、コンセプトは「小柄であることを楽しめる洋服」です。
一見ニッチと思われる市場において、COHINAブランドが成功した理由は以下の3つと考えられますので、説明していきます。
1.自らの体験に基づいて顧客層を小柄な女性に絞り込んだこと
田中絢子さんは身長が148cmなので、気にいった洋服があって試着してもサイズが大きすぎるし、サイズ直しをするとデザインが変わってしまうということで、低身長のために着たい洋服が着られないという悩みがありました。
自分自身がこのような悩みを体験しているので、同じような悩みを持っている小柄な女性のための洋服のニーズがあるというところに着目したことがポイントです。
そして「欲しいと思える素敵な洋服を、低身長でも美しく着こなせるサイズで作ろう」と考えたのです。
2.D2Cという新時代のビジネスモデルを採用しメリットを活かしたこと
小柄な女性のための洋服作りというターゲットは明確になりましたが、市場的にはあまり大きくないニッチな市場という見方をされ、周囲から反対されたといいます。
そのようなニッチな市場に対して、従来のブランドのように大量に作って大量に販売するようなやり方では失敗することは目に見えています。
ところが、日本でも数年前からよく行われるようになってきたD2Cというビジネスモデルを採用することで成功する可能性が出てきたのです。
D2CとはDirect to Consumerの略で、自ら企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まずに消費者と直接に取引することを言います。
ソーシャルメディア(SNS)やEC(電子商取引)サイト、直営店舗で消費者と直接コミュニケーションを取り、生産した商品を販売するのです。
D2Cには以下のメリットがあります。
- 直接販売により顧客情報が蓄積でき、顧客に合わせた商品やサービスを提供できる
- SNS(TwitterやInstagram)を通して顧客と代理店を挟まずにコミュニケーションを行うため、ブランドのファンになってもらいやすくなる
- 中間業者を介さないため、高品質の商品を既存価格よりも低価格で提供できる
- 自社ECサイトでの販売であれば、マーケティングやキャンペーンの自由度が高い
D2Cのデメリットとしては次のようなものがあります。
- 自社で魅力的な商品を開発し、顧客を集めなければならないので、商品力が問われる
- 顧客の開拓にコストがかかる
- じっくりとファンを育成しつつ、商品の認知度を高めていくので、ビジネスが軌道に乗るまでに時間がかかる
3.D2Cブランドを立て続けにヒットさせている起業家の中川綾太郎氏が代表取締役を務める株式会社newn(ニューン)でブランドを立ち上げたこと
ここ数年でD2Cブランドはさまざまな領域で立ち上がってきていますが、もちろん全てが成功するわけではありません。
そのような中で、インターネット畑でキャリアを積んできた起業家の中川綾太郎さんが新しい挑戦のために2017年4月に設立したのがnewnです。
中川綾太郎さんは先行する海外のD2Cブランドを見て、『物を作って売る』という行為がどんどんネットネイティブになっていると感じました。
すなわち、ソーシャルメディアの台頭で個人がメディア化した結果、趣味趣向が多様化し、単純なモノの価値だけでなく、ストーリーや共感がモノを売るのに求められるようになったということです。
中川綾太郎さんは、「そのような時代なら、ニッチでもユーザーのニーズを満たすブランドは成立するのではないか」と考えました。
従来のリアルな販路でのブランドは難易度が高いけれども、ネット前提のD2Cブランドならネットビジネスの知見がある自分にもできるのではないか、と考えてD2Cブランドをサポートするようなビジネスをnewnで始めたのです。
そしてnewnで”1号インターン“だった田中絢子さんが友人の清水葵さんと共同で2018年1月に立ち上げたのがCOHINAだったのです。
田中絢子さんの経歴とプロフィール
田中絢子さんは1994年神奈川県生まれ。
中学受験をしたのですが、なかなかやる気が出ず、うまくいかなかった田中絢子さんですが、結果的に入った中学が帰国子女が多く、自分と異なる価値観を持つ人でも受け入れるようなのびのびとした文化が自分に合っていたようです。
田中絢子さんは、何となくグローバルな環境にいたいという気持ちから早稲田大学に進学しました。
大学時代には国際協力に関する活動やブラジルの教育ボランティアに参加したりしましたが、自分にできることが思いつかなかったので、まずは自分の得意な分野を見つけて、それを磨くことから始めようと思ったそうです。
就活中にたまたま出会ったGoogleに就職したというのも凄いですが、Google在籍時にもCOHINAの仕事をしていたというのは、もっと驚きですね。
COHINAの活動が楽しかった田中絢子さんは、Googleを退社してCOHINAに集中するようになりました。
お客さんから色んな言葉をもらって、人から必要とされるものを作れている感覚に夢中になっていったんですね。
COHINA一筋の田中絢子さんですが、犬や猫が大好きで、猫を飼っているようです。
田中絢子さんが抱くCOHINA今後の戦略
田中絢子さんはCOHINAに関する目標として、現在1億円の売り上げを100億円にすることを目指しています。
これは、小柄女性向けの服を世の中の当たり前にするという課題を解決するために、それくらいの規模が必要と考えているからです。
そのために、現在も続けているインスタライブ配信を毎日続けることでファンを増やし続けること、試着できる店舗を開店すること、靴などの他ブランドとのコラボ等の企画を繰り出して売り上げを増やしていく戦略を進めようとしています。
まとめ
今回は、COHINAブランド代表の田中絢子さんについて調べてみました。
- 田中絢子さんが小柄女性服ブランドCOHINAを成功させた秘密は、顧客層を小柄な女性に絞り込んだこと、D2Cのビジネスモデルのメリットを活かしたこと、D2Cブランドのヒットメーカー中川綾太郎さんの株式会社newnでブランドを立ち上げたことです。
- 田中絢子さんは早稲田大学卒業後、Googleに在籍中にCOHINAの仕事もしていました。
- 田中絢子さんはCOHINAの売り上げを100億円にすることを目指しています。
田中絢子さんはCOHINAで小柄女性向けの服を世の中の当たり前にするという課題を解決した後は、また新たな課題を見つけて挑戦を続けていくのでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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