こんにちは、ポワロです。
最近テレビで夢グループの通販CMをかなり見かけるようになりました。
夢グループの通販CMは独特のテイストがあるようで、思わず最後まで見てしまうという人も多いようです。
今回は、今話題の夢グループの通販が好調な秘密について分析してみました。
夢グループ通販好調の秘密
夢グループ カラオケ1番CM(デュエットマイクセット)
ずばり、夢グループ通販が好調なのは、テレビCMとスーパーセール(現地即売会)の2つの要因があります。
【テレビCM】
まず、通販のテレビCMについて見ていきましょう。
夢グループ通販のテレビCMは、多くの方が見たことがあると思いますが、そのCMは結構強烈な印象を与えてくれます。
その理由を分析してみました。
まず、出演者がスゴイです。
夢グループの石田社長と夢グループ所属歌手の保科有里(ほしなゆり)さんが出演しているのですが、2人とも昭和30年代の生まれということなので、もうこれだけで昭和テイスト感が半端ないんですね。
そして、石田社長の福島訛りのあるしゃべり方や保科有里さんのわざとらしいセリフの素人臭さも見事です。
台本は石田社長が自ら書いているということなので、妙に納得してしまいます。
俳優やタレントさんがしゃべったら、もっとスマートな感じになると思いますが、逆に素人がしゃべることによる野暮ったさを強調しているような感じですね。
2つ目は商品自体の「高級感のなさ」が妙に庶民感覚に訴えかけてくることです。
商品の説明は一通りされているのですが、なんか胡散臭さを感じてしまうような商品が多いんですね。(笑)
3つ目は商品自体の機能やデザインとどう関係するのかわからない通常価格設定がされていることです。
しかも、この価格からいきなり半額になり、さらに保科有里さんのおねだりによって、社長がとどめの値下げ(せいいっぱい価格)をする、というクサ~い芝居風展開が「わかってるけど見ちゃうんだよね」となるわけです。
昭和生まれの方なら、水戸黄門が印籠を出したり、遠山の金さんが桜ふぶきを見せたりするのと相通じる懐かしさを感じてしまうんじゃないでしょうか。
【スーパーセール】
スーパーセールは、夢グループの商品の現地即売会で、各地で行っています。
このイベントではお客さんと石田社長、保科有里さんとが直接交流できるのが売りではないでしょうか。
もちろんセールなので、商品を見てその場で買えるとか、特別販売商品なんかも魅力ですけどね。
このスーパーセールの様子も一部YouTubeの公式チャンネルで紹介されていますが、これを見ているとNHKが全国各地でやっている「のど自慢」番組と近い感覚を覚えます。
いつもテレビに出ている人が間近で見られる、ということでお客さんが集まるわけですね。
運がよければ、社長と直接話したりもできるんですから、一生の思い出になったりなんかしますよ。
このようなイベントでお客さんと交流することで、ファンを増やすとともに、お客さんのニーズを社長自身が直接リサーチできたりするメリットもあると思います。
夢グループ通販スーパーセールでの社長の人気と手腕
スーパーセールの動画はいくつかYouTube公式チャンネルにアップされていますので、見所を紹介します。
【夢グループスーパーセール!第1弾 米沢編】
ここでは、社長自身が当日の思い出を2つ語っています。
1つ目はつらい思い出です。
60代位のおじいちゃんが「5年前に買った炊飯器が具合悪くなって、3年半自宅に置いている」という話を社長にしたそうです。
社長が「お客様、どうするの?」と聞いたら、「私もわからないんだよね」という返事で、買い替えするのも難しそうな感じだったので、別の商品を思いっきり安くしたら、そのお客さんはホクホクで買って帰っていったそうです。
2つ目はうれしい思い出です。
お客さんの双子の小さな男の子を抱っこしてほしいと頼まれたんですが、社長は自分の子供じゃないので「もし落としたりしたら・・」とすごく心配していました。
その双子の男の子は社長と保科有里さんのCMを見ると泣き止むそうで、お母さんが「ほら、社長だよ」と子供たちにしゃべりかけていたのはうれしかったに違いありません。
社長自らカゴを持って会場入り口でお客さんを出迎えたり、お客さんの要望を聞いたりして、ひたすら「いい人」をアピールしていました。(笑)
【夢グループスーパーセール!第2弾 栗原編】
ここでも、社長がカラオケで歌うのを聞きたいというお客さんの要望に応えて、自作の曲を歌ったり、お客さんが買った商品を車まで運んだり、とフレンドリーな社長をアピールしていました。
【夢グループスーパーセール!第3弾 気仙沼編】
この会場では、ジェルクッションで卵割りに挑戦して、もし卵が割れたら好きな商品を一つタダでさしあげます、という企画をやって、お客さんとの会話を楽しんでいました。
いずれの会場でも、お客さんは圧倒的に60歳以上のシニアが多かったです。
夢グループの通販ターゲット顧客は、このようなシニアであることがはっきりしました。
既に夢グループの商品を使っていて、リピ買いする人もいました。
夢グループの通販事業戦略
これまで見てきた情報をもとに、夢グループの通販事業戦略をまとめてみます。
- 顧客ターゲット層は50歳以上のシニア層をメインとする。
- そのため、高額な商品ではなく比較的低価格帯の商品を扱う。
- コンピュータを駆使したハイテク機器よりは、シニア層でもわかりやすい商品のラインアップとする。
- 広告はテレビCMをメインとし、自社制作により制作コストを下げ、その分CMの投入数を増やして認知度を上げる。
- テレビCMに社長自らが出演し、保科有里さんとともに親しみを持ってもらう。
- 在庫処分も兼ねてスーパーセールという現地即売会を全国で行い、フレンドリーな社長イメージを浸透させ、好感度を上げるとともに、お客さんとのコミュニケーションやニーズの吸い上げに役立てる。
以上のような通販事業戦略は石田社長自身によって立案されていると考えられますので、なかなか優秀な経営者ではないかと思います。
キャラクターは全然違いますが、ジャパネットタカタの創業者と双璧になるかもしれませんね。
まとめ
今回は、夢グループの通販が好調な秘密について調べてみました。
- 夢グループ通販が好調な要因には、テレビCMとスーパーセールの2つがあります。
- テレビCMの特長は、出演者を社長と歌手の保科有里さんとで固定、商品自体がシニア層向け、値引きによる低価格を売りにしていることが挙げられます。
- 各地で即売会(スーパーセール)を開き、直接社長や保科有里さんとコミュニケーションできることで、会社のイメージアップにつなげています。
- 顧客ターゲットをシニア層メインに絞り、効率的な販売戦略を立案、実行しています。
夢グループは、商品ラインアップもまだまだ増えていきそうですし、CMや各地での即売会を通じてファンを増やしていけそうな感じを持ちました。
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