こんにちは、ポワロです。
2021年10月28日放送のアウトデラックスで、アイドルグループ・アンジュルムの川村文乃(かわむら あやの)さんがマグロ釣りに挑戦します。
川村文乃さんはアイドルながら女性で初めて1級マグロ解体師の資格を取得したことで有名になりました。
今回の企画は、「自分で釣ったマグロを自分で解体したい」という川村文乃さんの希望により実現したのですが、本人は釣り初心者ということなので大胆な行動だと思います。
1級マグロ解体師という資格はどのようなものなのか、興味を持ちましたので調べてみました。
川村文乃さん合格の1級マグロ解体師資格はマグロ解体ショーに必要?
そもそも漁獲されたマグロを解体するのに資格はいるのでしょうか?
結論から言えば、魚介類販売/飲食店営業許可証があれば良く、資格は必要ないようです。
また、マグロの解体ショーというものがありますが、2009年に一般社団法人全国鮪解体師協会(Japan Association of Dismantling for Tuna, 略称JADT)が設立されるまでは、各業者(マグロ仲買人・鮮魚店・寿司店・他飲食店)ごとにやり方や使用する包丁や備品、マグロの品質がバラバラで、何を基準に業者選びをすればよいのか難しい状況だったようです。
JADTが設立された後、マグロ解体ショーの品質を保証するためにマグロ解体師認定制度ができました。
JADTによる書類審査を経て実習・試験に合格した人に認定証(1~3級)が発行されます。
マグロ解体師1~3級の違いは以下のとおりです。
■1級:マグロについて基礎的な知識を持ち、様々な場面で五感の演出を加えながら各種包丁類一式を使用して、口上を立てながら豪快にマグロを解体することが出来ます。
■2級:マグロについて基礎的な知識を持ち、様々な場面で各種包丁類一式を使用して、豪快にマグロを解体することが出来ます。※口上無し。
■3級:マグロについて基礎的な知識を持ち、様々な場面で五感の演出を加えながら、口上を立てることが出来ます。※解体無し。
口上と解体の両方を行えるのが1級マグロ解体師、解体のみが2級、口上のみが3級ということですね。
JADTでは公認マグロ解体ショーの料金表やマグロの品質評価基準も定めています。
マグロ解体師の2時間単価が3万円~となっていますが、これには開催時間2時間+開催前後の準備片付け+移動時間も含む8時間が規定拘束時間となっているので、結構良心的な価格ではないでしょうか。
まあ、悪徳業者にマグロ解体ショーを頼んで残念な結果にならないためには、JADT公認のマグロ解体師に頼むのが安心ということなのでしょう。
1級マグロ解体師資格の取得方法や難易度
マグロ解体師検定試験を受験するためには事前に、JADT公認マグロ解体師養成アカデミー東京校において、知識・技能講習を受講し、修了試験を合格、その後、実践現場での総合実習(仮試験)に合格することが必要です。
未経験者からの受講料金は30万円(税別)で、標準学習期間が3か月ということなので、結構これがハードルになるかもしれません。
また、資格検定料は1~2級で3万円(税別)、3級で1万円(税別)かかります。
受験するまでのハードルが結構高そうなので、あまり簡単に誰でも取れる資格ではなさそうです。
1級マグロ解体師資格の芸能人有資格者は?
現時点(2021年10月25日)で1級マグロ解体師の有資格者は全国で10名です。
地域別に見ると、
北海道:2名
関東:6名(うち1名は条件付認定)
近畿:1名
四国:1名
となっていて、東北、中国、九州には有資格者はいません。
有資格者がいない地方でマグロ解体師を呼んでマグロ解体ショーをする場合は出張費が高くなりそうですね。
芸能人では、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ「Kis-My-Ft2」の横尾渉さんと(株)アップフロントプロモーション所属アンジュルムの川村文乃さんの2人です。
ただし、横尾渉さんはマグロ解体ショーの実務経験がないため、条件付き認定となっています。
具体的には「技術は達しているが、1人でショーを行う経験はしていないため、しばらくの間は1級の解体師、立会いの下にショーを行うこと」という条件が付いています。
川村文乃さんはそのような条件付きではなく合格しているので、スゴいと言えるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、1級マグロ解体師という資格について調べてみました。
- 2009年より以前のマグロ解体ショーは、業者ごとにやり方や品質がバラバラで、何を基準に業者選びをすればよいのか難しい状況でした。
- マグロを解体するために資格はいりませんが、マグロ解体ショーの品質を保証するためにマグロ解体師認定制度ができました。
まだまだ1級マグロ解体師の資格を持っている人は少ないのですが、芸能人で資格を取る人も出てきましたので、資格の知名度が上がってきたのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【この記事を読んだ方におススメの記事はコチラ】