こんにちは、ポワロです。
2月28日のNHK 逆転人生で富山の製薬会社社長 前田大介(まえだ だいすけ)さんが紹介されます。
前田大介さんは富山市にある前田薬品工業の3代目社長ですが、2013年に起きた不祥事によって会社存続の危機を経験しました。
今回は、前田大介さんの経歴や家族、会社の危機をどのように脱出したのか、現在富山で取り組んでいる新しい村づくり等について調べてみました。
前田大介さん(製薬会社社長)の経歴・プロフィール
前田大介さんは1979年10月23日生まれ、富山県中新川郡上市町出身。
前田薬品工業株式会社の創業者は前田大介さんの大伯父にあたる前田實さんでしたが、体調が良くなく、前田大介さんの父の圭一さんが2代目社長となりました。
前田大介さんの苗字はもともと「鈴木」でしたが、富山高校3年生のときに父親が会社を継ぐことになって、鈴木から前田に苗字が変わったそうです。
父親の仕事を見て経営に興味を持った前田大介さんは同志社大学商学部で学び、卒業後は会計事務所に就職しました。
そして、2008年29歳のときに前田薬品工業に入社し、2013年には専務に就任しました。
しかし、何とその2013年の9月30日に、大手医薬品メーカーから受託製造していた医薬品の安定性試験データが改ざんされていることが発覚したのです。
正直に報告すれば会社がつぶれるかもしれない状況でしたが、前田大介さんは隠し通すのは正しくないと考え、正直に報告しました。
会社再建のために人事刷新を迫られ、先代社長の父・圭一さんが引責辞任したため、前田大介さんは2014年に社長に就任することになりました。
社長就任後、社内の構造改革に取り組み、2016年には黒字に転換することができたのです。
スポーツは小学4年生から29歳までバスケットボールをやっていました。
前田大介さんの家族は、妻、長女、次女の4人家族ですが、詳細な情報は公開されていませんでした。
前田大介さん(製薬会社社長)が会社の危機を脱出できた理由
前田大介さんが社長に就任してからの3年間で多くの社員が会社を辞めていきました。
そのような中で、前田大介さんが最初に着手したのが、飲み薬の製造を止め、得意な外用剤(塗り薬)に絞り込んで設備や金を投入して勝負することでした。
同時に、縦割り意識や年功序列、風通しの悪さといった組織の問題にも取り組み、全社員と面談などでのコミュニケーションを取ることで、経営への参加意識や報告しやすい環境を作ることができました。
商品の絞り込みと社員とのコミュニケーションを密にすることで、売上高も伸び、業績をV字回復することができたのです。
前田大介さん(製薬会社社長)が取り組むアロマの村づくりとは?
会社の業績回復を実現した前田大介さんは、新たなチャレンジとして、2017年から地元産のラベンダーやヒノキを活用したアロマ製品(ブランド名Taroma)を販売開始しました。
2020年には関連会社「GEN風景」の事業として、富山県立山町の田園地帯に「ヘルジアン・ウッド」という美容と健康をテーマにした施設をオープンしました。
この施設は、建築家の隅研吾氏が設計したもので、アロマ工房、ハーブ園、レストランが稼働しています。
アロマによる健康や美容にこだわった施設をベースに、自然に恵まれた富山でアロマの村づくりを進めて人を集めようとしているのですね。
まとめ
前田大介さんは医薬品のデータ改ざんという経営危機を乗り越えた後、アロマやハーブは薬の原点といえることを知りました。
これは製薬会社が手掛けるべきであるとの考えから、アロマを使った製品や施設、サービスの提供を進めることにしたのです。
前田大介さんは社長を辞めた後のセカンドキャリアとして「海外で日本酒とおでんを出す店を経営したい」そうです。
親から引き継いだ会社の経営者で終わるのではなく、自分がやりたいと思うことの経営をしようと考えるのは、経営者魂が身についているからなのでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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