こんにちは、ポワロです。
2月22日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に土木技術者の山口宇玄(
やまぐち たかはる)さんが出演します。
山口宇玄さんは土木構造物の点検・調査業務を産業用ロープアクセス技術を用いた特殊高所技術を使って行う技術者です。
今回は、山口宇玄さんの経歴や産業用ロープアクセス技術(特殊高所技術)の凄さ、高度な技術的訓練・教育を受けた作業員の必要性等について調べてみました。
山口宇玄(土木技術者)さんの経歴やプロフィール
山口宇玄さんは、1976年生まれ、北海道中札内(なかさつない)村の出身です。
登山好きで、高校時代は札幌中央勤労者山岳会に、大学時代は群馬山岳連盟桐生山岳会に所属していました。
足利工業大学および長岡技術科学大学大学院を卒業後、日本工営株式会社でダムの計画・設計に従事しました。
その後、株式会社きぃすとん(KEYSTONE)を経て、現在は株式会社特殊高所技術に勤務しています。
株式会社きぃすとんも株式会社特殊高所技術も京都にある会社なのですが、どちらもロープアクセスを使った高所作業を行っていますね。
現在は株式会社特殊高所技術で取締役技術部長という偉い肩書を持っておられますが、産業用ロープアクセス技術を利用した高所作業を行うとともに、作業員の指導や安全管理を行っています。
趣味は散歩ということです。
登山には忙しくて行けないのかもしれませんね。
また、山口宇玄さんのご家族や結婚されているのかどうかといった情報は公開されていませんでした。
山口宇玄(土木技術者)さんの産業用ロープアクセス技術(特殊高所技術)が凄い
ところで、会社名にもなっている『特殊高所技術』とはどういう技術なのでしょうか?
Wikipediaによりますと、
特殊高所技術とは、スポーツとしての洞窟探検(ケイビング)に使用されていた「シングル・ロープ・テクニック技術」をもとに、1980年代中頃に産業用の安全技術として確立されたものである。近年では、枠組足場や重機に代る、対象物への一時的な近接方法として使用されることがある。
とあります。
また、ロープを使用するので、「特殊高所技術=ロープアクセス技術」という誤った解釈をされることがあるようです。
しかし、ロープアクセス(Rope access)技術という言葉は、ロープおよび装備・機材を用いて任意の場所に移動する技術という非常に広い意味を持っています。
これに対して、特殊高所技術は、主にダム、風車、ビル、橋梁などのコンクリート・鋼構造物の劣化・破損調査や簡易補修などに用いられています。
そして、特殊高所技術は2009年に国土交通省の新技術提供システムNETISにおいて、有用な新技術である活用促進技術・少実績優良技術に選定されたのです。
日本国内において唯一安全性の評価を受けた技術であり、従来技術に比べて安全性が向上するという評価を受けているんですね。
とにかく、足場や重機を使わずにロープを使用することで、安全かつ低コストで高所作業ができてしまうというのが売りなので、すばらしいと思います。
特殊高所技術には高度な技術的訓練・教育を受けた作業員が必要
安全かつ低コストというすばらしい特殊高所技術ですが、単純に機材を使えば良いというものではありません。
技術面や安全性を十分検討しないで実施すると、死亡事故につながってしまいます。
したがって、航空機のパイロットや消防士等と同様に、高度な技術的訓練・教育を受けた作業員がいなければ成り立たない技術と言えます。
山口宇玄さんは特殊高所技術による高所作業の経験が豊富で、社内でも指導・教育する立場にあります。
数十年以上前に作られた橋梁等のインフラの点検作業を行う人材が非常に不足している状況ですので、一人でも多くの作業員を養成していってもらいたいと思います。
まとめ
今回は、特殊高所技術という産業用ロープアクセス技術を使って橋や風車、ダム等の土木構造物の点検・調査業務を行う技術者の山口宇玄さんについて調べてみました。
特殊高所技術は足場や重機が使えないような場所でのインフラの点検・修理作業には欠かせないものだと思いますので、ぜひ若い作業員を多数指導、育成していただきたいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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