AITのDACプリパワー一体型アンプにスピーカー出力のリモートセンシング機能を追加したら?

 ・スピーカーのリモートセンシングとは

パワーアンプの出力とスピーカーの間をスピーカーケーブルで接続しますが、スピーカーが振動することによって発生する逆起電力がスピーカーケーブルを通してパワーアンプにフィードバックされ、この逆起電力がパワーアンプの出力に影響を与えるノイズとなります。

これを改善するために、スピーカーの入力端子からパワーアンプの出力までの間にケーブルを追加して、スピーカー入力端子からの信号を検知します。そして、その検知した信号を使ってパワーアンプ出力をフィードバック制御します。

この追加したケーブルをリモートセンシングケーブルといい、このリモートセンシングケーブルを使ってスピーカー入力信号を検知する機能をリモートセンシングといいます。

スピーカーのリモートセンシング機能を使うことによって、スピーカーケーブルの影響によるノイズを減らすことができます。

・スピーカー出力のリモートセンシング

AITのブログにリモートセンシングについて次のような説明がありましたので、引用します。

—ここから—
remote sensingはAITパワーアンプの出力段reguratorに採用し、音質向上に大きく寄与しています。
出力トランジスタの電源が安定になったため、動作が理想状態に近くなり電源経由による混変調、相互変調が低減したためです。

同様にスピーカー出力にもremote sensingを採用することができます。従来から提案実施されていますが全てunbalance回路なので安定性確保のため少々複雑な回路構成になっています。
AITはfullbalance構成ですのでremote sensingは帰還回路に抵抗を挿入するだけのため、低域から高域まで平坦なsensing特性になります。

試聴評価では所謂ダンピングが効いた音になり大きく改善するようです。

スピーカの入力端子にsensing線を接続すれば、ダンピングファクターは数1000になると思います。(通常のスピーカケーブルは数10mΩ/mですから1m配線長でもダンピングファクターは数100にしかなりません)
また音質がスピーカケーブルの特性(太さ、長さ)に殆ど影響を受けなくなります。
このことはSingleアンプでもBiAMPに近い音質が得られることになります。

「DACプリパワー一体型」にはこの機能が搭載できる様な回路を準備しています。
—ここまで—

AITのDACプリパワー一体型アンプには、スピーカー出力のリモートセンシング機能を追加できます。そのためには、小さな基板と配線を追加する改造が必要ですので、有償でAITに改造してもらいました。

・パワーアンプ出力のリモートセンシング機能の効果

いくつかの音源を聴いてみた結果、以下のようなすばらいしい効果がありました。

AITのDACプリパワー一体型アンプを持っている方は是非リモートセンシング機能を追加すべきではないでしょうか。

・S/Nが一段と良くなった

・フォーカスがピシッと合った感じがする

・楽器や声のハーモニーが美しい

・全体に生き生きとした鳴り方をする

・弦楽器(バイオリン)が更に滑らかな音になった

・今後の課題

今回の改造はアンプの出力端子でセンシングするものですが、はっきりわかる効果がありました。さらに進んだ方法としてスピーカーの入力端子でセンシングするようにすることも可能で、その場合はスピーカーケーブルの影響をほとんど受けなくなるということです。試してみたいところですね。

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