高品質なピュアオーディオ用のミュージックサーバーを導入して好きな音楽を快適な環境で思う存分楽しみたいですよね。
・ミュージックサーバーとは
カーオーディオ用にミュージックサーバーという機器があるようですが、車の中では周辺のノイズが大きすぎるのでBGM的に聴くことしかできません。
この記事ではピュアオーディオ用に使えるものを対象として考えます。
たくさんの楽曲ファイルをストレージに保存しておき、その中から好きな楽曲を選んで再生できるようにしたものがミュージックサーバーと言えるでしょう。
・高品質ミュージックサーバー
ピュアオーディオに使えそうなミュージックサーバー候補を探してみました。
私がミュージックサーバーに求める必要な条件は、主に以下のようなものです。
①大容量(2TB~6TB)のストレージを内蔵または接続可能で、できればミラーリング機能付き。
②CDリッピング機能付き
CDリッピングして、そのまま内蔵ストレージや接続したストレージに保存できること、それにノイズ対策がされていることが大切。
③USB出力付き
DAC(DAコンバーター)はお気に入りのものを使いたいので、トランスポートとして使えることが必要です。USB DACに接続できるようにUSB出力は必須ですね。
DACを搭載していてもダメというわけではありませんが、手持ちのDACのほうが性能が上なら、ミュージックサーバーのDACは使わないので、中途半端なDACは搭載せずに価格を下げるか、他の機能や性能向上に向けてほしいですね。
・高品質ミュージックサーバーの候補
①パソコン(PC)やNASをミュージックサーバーとして使う。
PCやNASをミュージックサーバーとして使う方法があります。サーバーソフトをPCやNASにインストールすることによってサーバー機能が実現できます。
ただ、PCやNASはもともとオーディオ用として設計されたものではないため、ノイズ対策や振動対策等の面でどうしても不利になってしまいます。
②市販のミュージックサーバーを選択する
市販のミュージックサーバーはオーディオ専用に開発されたものなので、PCやNASに比べてノイズ対策等は有利と思われますが、価格が結構高いものが多いのが難点でしょうか。
市販品で候補となるのは、以下の機種です。
1)カクテルオーディオのデジタルミュージックサーバー「X50」
価格は税抜きで380,000円ということで、もう少し安くなればと思いますが、機能スペック的にはなかなか優れています。
DAコンバーターを非搭載とすることでデジタル機能に特化したというミュージックサーバー。CDリッピング機能や最高でDSD 11.2MHz、PCM 192kHz/24bit、DXD 352.8kHz/24bitのハイレゾ再生に対応しています。
デジタル音声出力にRCA同軸×2、光TOS、AES/EBU、USB、HDMI、I2S×2を搭載。
さらにEthernet、USB 3.0×2、USB 2.0、Word Clock Outなどの端子を備えています。
背面に記録媒体用のスロットを備え、6TBまでのSATA3.5インチ/2.5インチHDDドライブ、または2.5インチSSDを装着可能。ミラーリングもしくはRAIDシステムを使用し、最大12TBまでのストレージが構築できます。
フロントパネルに7インチの液晶ディスプレイを搭載。また、リモートコントロールアプリとしてNOVATRON「MusicX」をiOS/Androidデバイスに用意しています。
2)テクニクスのミュージックサーバー ST-G30
価格が税抜きで50万円です。512GBのSSDを搭載しています。SSD非搭載のST-G30Lは価格が44万円です。
オーディオ用に設計されているので、ノイズ対策はされていそうですが、ストレージ容量が小さいのと高価格なのが不満なところです。
3)SOtMのミュージックサーバーSMS-200
価格が税抜き7万円というのが魅力ですね。
再生音もいいですよ!
再生音だけを考えると、コストパフォーマンスは高いですね。
ただ、CDのリッピング機能や画面表示機能はありません。
4)ソニーのHDDオーディオ機器 HAP-Z1ES
この機器は直販価格189,000円で、もともとはミュージックサーバー機能はなかったのですが、バージョンアップでサーバー機能やUSBデジタル出力機能、CDリッピング機能等が追加されています。
ハードウェアの設計自体は少し古いですが、ソフトウェアのアップデートで機能を追加してくれているのは良心的ですね。
・まとめ
現時点で市販品のミュージックサーバーとして、再生音の良さとコスとパフォーマンスの良さでSMS-200を使っていますが、カクテルオーディオのX50に要注目というところでしょうか。