こんにちは、ポワロです。
1月24日のNHK総合「逆転人生」に情報誌”ふらっと”の出版会社で社長兼編集長の晴野まゆみ(はるの まゆみ)さんが出演します。
晴野まゆみさんは日本で初めてセクシャルハラスメント(セクハラ)の裁判を起こして勝訴した方です。
今回は、晴野まゆみさんの経歴や日本初のセクハラ裁判を起こした理由等に興味を持ち、調べてみました。
晴野まゆみさんの経歴、プロフィール
晴野まゆみさんは1957年生まれ、東京都大田区の出身です。
1963年に東京都小平市に、1971年には福岡市へ転居しています。
高校は福岡雙葉高校を1976年に卒業されています。
福岡雙葉高校はカトリック系の私立女子校で、フランス・パリの修道院に端を発しています。
国内では、東京、横浜、静岡に姉妹校があり、海外にも多くの姉妹校があるようです。
校風としては、一人ひとりの個性を大切にすることを大切にしているということですので、晴野まゆみさんもそのような環境で得意なことを伸ばしていこうと考えていたのではないでしょうか。
大学は、同じ福岡市にある西南学院大学文学部外国語学科英語専攻を1980年に卒業されています。
晴野まゆみさんは大学卒業後「ものを書く仕事」に就くことを希望しました。
しかし、その当時は男女雇用機会均等法も制定されておらず、現在より女性の就職がはるかに難しかったため、3度目の転職でやっと出版社に入社することができたのです。
しかも、職場の上司によるセクシュアルハラスメント(セクハラ)を受けた挙句、解雇されてしまいました。
晴野まゆみさんは、やむなくフリーライターとして独立し、雑誌などに執筆を続け、1989年に元職場の上司に対するセクシュアルハラスメント裁判を福岡地裁に起こしました。
1992年に裁判で全面勝訴しましたが、裁判は匿名で行われており、実名が公表されたのは1996年でした。
現在では、セクハラ防止が企業のコンプライアンスとして認知されるようになっていますが、この福岡セクハラ裁判がそのきっかけになっているのですね。
晴野まゆみさんはフリーで執筆活動を行っていましたが、2011年にフリーペーパー「ふらっと」を創刊し、2012年11月株式会社チームふらっとを設立しています。
家族はお母さんと妹さんがおられるようで、結婚もされているようですが、プライベート情報は公開されていません。
晴野まゆみさんが日本初のセクハラ裁判を起こした理由
晴野まゆみさんが職場でセクハラを受けた1980年代といえば、今に比べると職場における男女の役割に関する偏見の意識が強かった時代でした。
セクハラという言葉もまだ無かった頃で、私自身も職場で若い女性社員が男性社員に身体を触られることや嫌がらせ的な言葉をかけられることを普通に目撃しました。
現在ではとても考えられませんが、職場の机に灰皿を置いてタバコを吸うのと同じくらい当時はそれがあたりまえだったのです。
晴野まゆみさんは出版社で普通に仕事をしていたのですが、たまたま上司の男性が仕事のあまりできない人だったらしく、ねたみの気持ちから「夜遊びが好き」とか「男出入りが激しい」などといった根も葉もない噂を流されたようです。
せっかく就けた職を棒に振りたくないと我慢をしていましたが、上司の性的いやがらせはどんどんエスカレートしていきました。
堪忍袋の緒が切れた晴野まゆみさんは、会社の支社長と専務に上司のセクハラのことを打ち明けました。
しかし、全く意外な事に、専務からは喧嘩両成敗ということで、クビだという通告を受けたのでした。
さらに、上司の処分は自宅謹慎だけだったというのも驚きです。
そして、その理由を聞いたところ、「女性は仕事を辞めても結婚がある。男はそうはいかない。男を立てることをおぼえなさい。」ということだったので、納得できなかったのです。
このまま泣き寝入りするのは不本意だと思った晴野まゆみさんは、ある女性弁護士の法律事務所で相談したところ、「あなたがその気なら女性への労働差別行為として、裁判を起こせる」と言ってもらえたので、裁判を起こすことを決意したのでした。
この裁判に関しては、下記の著書を出版されています。
晴野まゆみさんの現在の職業活動
晴野まゆみさんは、現在福岡市にある株式会社チームふらっとの社長兼編集長として活躍しています。
西日本で唯一の道の駅に特化した旅の無料情報誌「ふらっと」を発行しており、企業や自治体等の紙媒体政策も請け負っているそうです。
活動におけるテーマとしては、「衰退していくものの良さを発信していくこと」ことで、そのひとつとして、紙媒体の良さを発信していきたいと言われています。
そして、地方の埋もれている観光資源(地域の宝)を引き出して発信することも行っているのです。
まとめ
今回は、晴野まゆみさんの経歴や日本初のセクハラ裁判を起こした理由、現在の職業活動等について調べてみました。
晴野まゆみさんがセクハラ裁判で勝訴したことで、日本でのセクハラに対する環境はかなり改善されてきたと思います。
現在も若い頃からずっとやりたかった「モノを書く仕事」を続けています。
今後も、地方の埋もれているものや衰退するものに光を当てた情報発信を続けていただけるよう、活躍を期待したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【この記事を読んだ方におススメの記事はコチラ】


